その後結婚し、2人の子どもにも恵まれ、世間から見れば、何不自由ない幸せな人生を送っているように見えていたと思います。


ところが、再度自分の生き方を根底から覆すきっかけとなったのが、48歳で発症したうつ病でした。


うつ病になったことの発端は、息子の中学受験の失敗。


それに加え、パートの仕事内容が変わったストレス、所属していた団体での役割の負担増、もともとあった人間関係の苦手意識。


そんな諸々の要因が重なり、とうとう気力も体力も枯渇してしまい、動けなくなってしまいました。


家事ができない。何もしたくない。全てが面倒。
常に襲ってくる、不安感、恐怖感、絶望感、焦燥感、無力感・・・。


気分が落ち込み、家の中は荒れ、何の役にも立たない自分を責めました。
生きているのがしんどくて、つらくて、お先真っ暗。そんな心境でした。


そんなとき、心療内科をはしごするなかで出会ったあるカウンセリングで、私はとても不思議な感覚を覚えました。
カウンセリングの後半で、私は笑って話をしていたのです。


帰ってから、この心療内科のHPでカウンセラーさんのプロフィールを見ると、
このカウンセラーさんがカウンセリングを学んだスクールのことが書かれていました。


私は、瞬間的に、直感的に、思いました。私もここで学びたい!


そしてカウンセリングを受けながら、スクールに通い、夢中で学んだのです。


クライアント中心療法

NLP(神経言語プログラミング)

フォーカシング

イメージワーク

ディソシエイト

ゲシュタルト療法

アンカーリング

・・・


日々の学びは、目からウロコが落ちることの連続でした。


心には、脳には、こんなしくみがあったんだ!

心の扱い方には、こんなに色々な方法があるんだ!

心の扱い方を知っているだけで、変えるだけで、こんなに楽になれるんだ!


学びながら、私自身がどんどん元気になっていきました。


自分に向き合う中で、自分を苦しめる感じ方、考え方の癖に気づき、その癖を変えていくことを地道に続けていきました。

そして、50年近くもの間、私を苦しめ続けていたものの見方や考え方の歪んだ癖を健全な方法へと変化させていったのです。