子供の頃から言われてきた言葉が、ふいにポロっと出てくる事はありませんか?
親の口癖・よく歌っていた歌を聴いていたなど、日常的に耳に入ってきた事は頭にきちんとインプットされているのです。
聞き心地がいいものなら思い出すたび愛情を感じるのですが、言われて嫌だった事は嫌悪感を感じ、トラウマにさえなります。

私はよく「早くしなさい」としょっちゅう言われてきました。
子供の頃は行動が遅かったんですよね。
1日何十回と言われていて、その頃からの友達も今でも覚えていると言っているくらいです。

そうすると、脳の中では「早く出来ないのは悪い事なんだ」と、無意識的に理解してしまうのです。
だから他人を見ても、「早くしてよ!」になるし、早く出来ない人ってどうしようも無い人…とか、最悪の場合、嫌い!になってしまい兼ねません。
大人になって社会に出ると、やらなければならない事が増え、責任感も増しますから余計に思うでしょう。
いつのまにか「早く!遅い!」と無意識のうちに言ってしまっている…
人は余裕が無い時が一番、無意識から上がってきた感情が言葉となって現れます。
(という事は、それが子供にも言う事になり、孫にも…繋がっていくという、代々受け継がれていく事になるのです。)

人を嫌いだという原理はここから来ているんですね。
この原理を理解出来ると「自分と他人は違う」と気付けるだろうし、そもそもそんなに早くしなくてもいいよなぁ…と、せっかちさが直ってくるのです。
そして、苦手とか嫌いな人も減ってきます。

苦手や嫌いというのは、それに対して理解が出来ない事から発生しているんです。
何故理解が出来ないかと言うと、「それはダメな事なんだ」と、頭の中では勝手に自分に置き換えて、まるで自分を見ているような錯覚になっているからです。
これを、投影と言います。
これは頭で無意識にそう捉えますから、なんだかわからないけど苦手、なんか嫌い、という…とても曖昧に処理が行われているので意識上では気付けない世界なのです。

ある程度の常識さは大切ですが、凝り固まった価値観を相手に求めるのはかなり酷です。
モラハラの方の心理もここから来ています。
自分と相手は元々の性格も育った環境も違うので、同じようにやれと言われても出来ない。
私はかつてモラハラ被害者だったので、その原理を知っていたらもっと早くお別れ出来ていたのになぁ…とも思います。
ただ、そのスパルタによって普通の動きは出来るようにはなりましたけどね笑
もうだいぶ過去の事なので、どんな経験も今では役立っていると思えるようになっていますが、当時はそれはそれは苦しかったです。

言葉は一生残る事がある。
どんな言葉を発しているかで、相手の人生を変える事になる。
だから私たちは良い言葉を使い、人に優しさや愛情を沢山届けたいですね。
後世に受け継がれる言葉は、果ては世界を救う事になるのですから。


いつもありがとうございます。
ーーーーーーーーーーーー
value creation room
<web>http://vc-room.jp/
<mail>info@vc-room.jp