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所属カウンセラーの清田直芳です。


普段生活をしていて、不安を良く感じるタイプの方がいらっしゃいます。


周りの人と比較して、「どうして、私は周りの人よりも不安になりやすいんだろう?」と悩んでしまう方もいるかもしれませんね。


確かに頻繁に不安な気持ちになるよりも、あっけらかんとしていて前向きな人の方が、幸福度は高いかもしれません。


しかし、だからと言って不安という感情が良くないという訳ではありません。むしろ、不安という感情があったからこそ、人類はこれまで生き残ってこれました。


元々、日本人は不安に感じやすいタイプの人が多くいると言われています。不安遺伝子という、不安に感じやすい遺伝子が多く、世界一不安を感じやすい国民という話まであるそうです。


何故、そこまで不安に感じる人が多いのでしょうか?


それは、日本という国では不安じゃないと生き残る確率が低かったからです。少し過激な言い方をすれば、ポジティブな人は死んでしまいやすいということですね。


これこそが、不安の最も大切な役目。不安は危険を事前に察知する、警報装置の役目をしています。


日本は自然災害の多い国です。地震、火山、台風など、被害がなかった年なんてほとんどないのではないでしょうか。


そんな災害の多い国で、

「台風が来るかも?何とかなるでしょ!」

「地震? 大丈夫大丈夫♫」

「噴火だって? 知らねーよ笑」

みたいな人ばかりだったら、どうなると思いますか?


きっと、逃げるのが遅れたり、準備を怠ったりで、生き残ることが出来なかったはずです。


上に書いたのは一つの説ですが、いずれにしても不安に感じやすい人の方が、生き残る確率が高かったということは間違いありません。


先天的に痛みを感じない人がいますが、そのような人たちは例外なく早死にしてしまうそうです。


不安も痛みと一緒で、危険を察知して教えてくれています。


そして、人は不安があるから、それを回避しようと一緒懸命に頑張ります。


不安が強過ぎることで、エネルギーが湧かなくなってしまったり、やるべきことができなかったりするのは問題ですが、強過ぎが良くないのはポジティブ思考も一緒です。


不安を感じた時、それを否定するのではなく、「危険を教えてくれているんだな」と不安という感情を受け入れてあげてください。


不安は危険を教えるのが役目ですから、不安を受け入れてしまえば、不安は和らぎます。


そして、その不安に合理性があれば、具体的な対策をします。


例えば、初めて行った外国のスラム街で、「これは、何となくやばそうだなー」と不安を感じるのは大切ですよね。


大した目的もないのに、不安な気持ちを無視して「怖くない。怖くない」とそのまま進んでしまって、事件に巻き込まれてしまうリスクよりも、スラム街から離れる方が合理的でしょう。


合理性がないのであれば、ただ受け入れて気持ちを開放しましょう。


これは、過度な高所恐怖症などがそれにあたるでしょう。吊り橋などは、合理的に考えれば安全な確率の方が高いはずです。


しかし、過去の体験が影響して、渡らなければいけない吊り橋を渡れないのは、生活に悪影響を及ぼします。


不安な感情は大切な皆さんを守ってくれています。不安な気持ちを否定せず、ぜひ感謝して受け入れてあげてください。


今日は不安の最も大切な役目である、危険への警報装置ということについて書かせていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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