所属カウンセラーの岩村剛です。
先日久しぶりに映画を観ました。
といっても、アマゾンプライムを利用しての「ビューティフルマインド」という昔の映画です。
観たことありますか?
あらすじをざっと説明すると、ノーベル経済学賞を受賞した天才数学者であるジョン・ナッシュの半生を描いた作品です。
主人公であるナッシュが統合失調症となり、ナッシュ役のラッセルクロウの演技も見事なのですが、何が現実で何が虚構なのかがわからなくなってきて、観ているこっちもゾッとします。
この映画を通して今回僕がお伝えしたのはそこではなく、前半のナッシュの「ゲーム理論」に関するアイデアに気づく、ナッシュの言葉です。
「グループ全員が自分の利益を追求すると得られる‥それは間違いだ。最良の結果は、全員が自分とグループ全体の利益を求めると得られる」
というところ。
僕は「ゲーム理論」についてはよくわからないのですが、この言葉には我々が普段生活していく上で大切な真理を内包しているように感じます。
「全員が自分とグループ全体の利益を求めると得られる」
これって、言い換えると「みんなが自分と周囲全体の幸せや嬉しいことを求めるとうまくいく」ってことに通じてます。
決して自分だけでなく、自己犠牲にならず、自分と周りの人の幸せになることを追求することが、結果として自分もみんなも幸せになれる道。
僕らはともすると、周りと比べて周りより良い生活を求めたり目指したりします。
決してそれがいけないわけではないのですが、周りより良い生活、良い収入を追うことで
感じたいのは「幸せ」なのに、「優劣感」の一喜一憂のシーソーゲームにはまってしまったりします。
周りと比べても隣の芝生は青く見えるもの。
結局は嫉妬や妬みに神経をすり減らせているだけだったり。
それ以上に、心は孤独の寂しさで今にも倒れてしまいそうになったり。
幸せとは何なのか。
比べるのではなく、共に味わう。
誰かや何かと比較する「対立」や「競争」の世界から
誰かと何かを共に感じたり、分かち合ったりする「共感」「共生」の世界へと捉え方を変えることが幸せの近道。
こんなことを書いていたら、アニメ『名犬ジョリー』のエンディング・テーマを思い出しました。
『名犬ジョリー』で歌われている、「何でも仲良く半分こ」する内容のあの歌詞は、「幸せの在り方」を歌っているように思います。
ビスケットが一枚あったら あったら
ジョリーと僕とで半分こ
ちょっぴり悲しくなったら なったら
ジョリーと僕とで半分こ
見知らぬ町で迷子になって
ドキドキするのも半分こ
冷たい粉雪降ったら 降ったら 降ったら
毛布も半分こ
二人で続ける旅の道は
ほら 何でも仲良く半分ずつ
いい歌詞だと思いませんか?
比べるのではなく、分かち合う。
喜びも、悲しみも、出来事も、想い出も。
そんな関係性を日常築いていくことが
幸せへの近道なんだと映画を観て思いました。
ビューティフルマインド。
どんな意図をもってこの題名にしたのかは定かではありませんが、
ナッシュとそれを支える二人の物語として観たときに、
この映画はさらに輝きを増すように感じます。
こんな夫婦、こんな人生もあるのだと。
もしまだ観ていないようでしたら、是非一度ご視聴ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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