所属カウンセラーの岩村です。
ただいま座禅合宿中で、毎日朝にはお茶席があるのですが、
本日はお茶を点てる亭主役をやらせていただきました。
普段はもっと広いお茶室でやるのですが、夏は4畳半のお茶室でやることが多く、
狭いお茶室は明かりが少なく、それはそれで風情があります。
私がやっているのは有楽流といって、織田信長の11番目の弟が流祖となる武家茶道。
習い始めて5年を超えました。
茶道は夏は風炉、冬は炉と炉の位置が変わるので、同じ点前でも夏と冬では違いが出ます。
その他にも薄茶、濃茶や天目、長板、茶碗によっても扱いが変わったりと点前が多岐に渡るので、
覚えては忘れる日々が続いています。
いくつもの点前をやっては忘れ、忘れては覚えてやっては忘れ。
そういう日々の中で思うのは、人は忘れる生き物なのだということと、
できないから諦めるのではなく、できないながらも今できることをただやるということ。
そういうなかで磨かれていく自己というものもある。
ただやる。
諦めでも割り切りでも否定でもない。
それが人生においても生きていく上で大切なのだと感じます。
本日の点前は、有楽流大丸盆乱置にて。
軸は「喫茶去」
お花は百合水仙と斑入りの露草。
お菓子は鶴屋吉信の「金魚の涼」。